【みのり】「きゃ……」 いきなり、夕君が私に覆い被さってきたのだ。 そして、強引に首筋にキスをする。 何の感情もないキスだった。ううん。キスじゃない。 私の首筋をきつく吸い上げて、歯を立ている。 そして、ぬれた舌をべっとりと這わせていた。 カッと身体の奥が熱くなる。 【みのり】「夕君、やめて!! こ、こんなの……いやだよ!!」 制服の上から、胸をぎゅっとつかまれる。 その手指が淫らに動き、私の胸をもみしだいた。 ―――痛い。強くつかまれているせいだけじゃない。 私の心が悲鳴をあげているから。 …大好きな夕君。心から好きな人なのに。 身も心も結ばれる日がくるかもしれないって、心のどこかで思っていたのに…。 【みのり】「や、やめ………はむっ!!」 夕君の指が、強引に私の口に入ってくる。 それがなまめかしく動き回る。前歯を滑っていた。 |