【浩太】「…………いいか?」
【みのり】「…ん」

私は小さく頷いた。ぐっしょりぬれたところに、熱いものが当たっている。
あ…。これが浩太兄ちゃんの…なんだ。

【浩太】「…………怖い?」
【みのり】「怖くないって言ったら…………嘘になるかも」
【浩太】「正直だな。みのりは…。無理をしなくていいんだ。俺も…あせってはいない」

…やさしい浩太兄ちゃん。
私がもし、やめてと言えば、即座にやめてくれるだろう。でも…。

【みのり】「浩太兄ちゃん…」
【浩太】「……何?」
【みのり】「お願い。やめないでね…」
【浩太】「みのり…」
【みのり】「わ、私……浩太兄ちゃんが本当に好きだから…。だから、絶対に…一つになりたいの」

浩太兄ちゃんが、強く私を抱きしめる。

【浩太】「……わかった」