守屋のさしのべる手に

一郎太「さ……。僕の手につかまって」



   裕香「く……」



  懸命に手を伸ばしてみたけど………届かなかった。



一郎太「く……。さ、さあ、がんばって!!」



  一郎太さんが、さらに身を乗り出して手を伸ばしてくる。

  少しでもバランスを崩したら、井戸へ落ちてしまいそうな勢いだった。


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